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管理人をやりながら、世の中の色々を見ていきたい。

小説「マンション管理人.com」第二話⑫

小説「マンション管理人.com」
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https://www.ac-illust.com/

 

2017.02.06

 

 

 「部長は俺に対して良い評価している。間違いない」と西島が言うと、「それはない。今日は話すが、お前の居ないところで批判しているぞ」と柴田が何故か勝ち誇った様な顔で言った。
 「部長は俺の何を批判してる?」涼しい顔で柴田に聞いた。
 「何をって…あいつまた先に帰りやがったとか、成績が落ちたらとっちめてやるとか…」
 

 「それ、批判なのか?それをみんなに言ったあと、部長はどうしてる?」
 「え?どうしてるって、ぷんぷん、しながら帰っていくよ」
 「あ!その後みんな帰れるな」とピン!と来たぞみたいな素振りで雄介が言った。
 「え?まさか部長と組んでの演出か?」と柴田が言ったが西島は首を振った。

 

 「この間、決済書類を置いておくのに不在の部長席に言ったら、何気にPCが開いてて何かの報告書だろう画面がそのままだった」と西島が説明を始めた。
 「見たのか?」と雄介。
 「ああ、それにはここ2ヶ月間残業が減っている現状や、内勤職の超過勤務代がいくらコストダウン出来ているとか、まぁ色々書いてあったわ」
 「え、そうなのか?」柴田がまさかあの部長がみたいな顔をした。
 

 「部長は俺と、俺がチャレンジしようとしている事を上手く使っている。よく考えたらあの人当時最年少でわが社の部長になった人だよ。そこらの管理職とは違うよ」
 他の二人は黙ってしまった。

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https://www.ac-illust.com/


 
 「じゃ、俺が心配して来るほど部長とは険悪ではなかったんだな」
 「ああ、今日の話はじめからそう言っている。俺は部長を嫌いではないし陰口を言った事も一度もない。部長も俺の行動や仕事上の考え方に文句は言っても、俺の人格を否定する様な発言はないと思っている」
 西島と雄介が同時に柴田の顔を見た。
 

 「ない。人格否定は一度も聞いたことはない」と柴田が体も声も小さくなりながら答えた。

 

 しばらく無言の間が流れたが、「まぁ、今日は普通の同期会と言う事で楽しく飲もうか!」と空元気調で柴田がちょこを上に上げると、二人が苦笑しながら乾杯に応じた。
 

 その後は大いに話、大いに飲んだ。
 結果的に有意義な休日に満足して、福山を後にした雄介だった。

 

第二話 完。

by おしょぶ~

※このシリーズはこちらから↓

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