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マンション管理人.com

管理人をやりながら、世の中の色々を見ていきたい。

はてなブログ特別お題「おもいでのケータイ」

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https://www.ac-illust.com/

特別お題「おもいでのケータイ」

 

僕が初めて彼女と出会ったのは19歳の夏だった。

今から34年前になる。少し茶目っ気が強かった僕は16歳から、家を飛び出しバイトを二つ掛け持ちして一人暮らしをしていた。

四畳半一間と3畳キッチンで、家賃が1万9,000円。今の人が見たら安く映るだろうが、当時の僕の時給は420円だ(笑)

 

バイトに明け暮れ、銭湯が閉まるぎりぎり23時に帰ってくる。たまの休みはポケットに入っているお金を全部使って遊ぶ。当然、毎日・毎月ピーピー言っていたが、貧乏でもすごく楽しい日々だった。

 

でも、さすがにお金が回らなくなりバイトをもう一つ決めた。ケンタッキー・フライド・チキンだ。今まで喫茶店が多かったが、趣を変えた。

理由はただひとつ。女の子のバイト仲間が多いからだ(笑)俺たちの時代は草食系と言う宇宙人はいなかった。みんな女の子のケツ(失礼)後を追いかけたものだ。

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https://www.ac-illust.com/

 

そこで、彼女と出会った。シフトが重なるとよく話をした。バイトそっちのけだ(笑)

仲良くなると、毎日夜の23時と決めて電話で話した。ダイヤルを回す黒電話だ。

ほとんど彼女から掛かって来るのを待つ形だ。理由はまず通話料が払えない(笑)

それと何度かかけた時に、向こうのお母さんが出ると気まずい。

「あ、わたし何々と申しますがむむむ娘さんは…」もうね、かみまくり^^;

 

デートの約束をした。待ち合わせ場所は県庁前と決めた。

でも彼女はなかなか来ない。遅刻をするような子じゃないのですごく心配になった。

僕は県庁の前でまっていたが、「あれ?ひょっとして県庁前駅で彼女は待っているのでは?」と考えた。

 

彼女はそのころ、県庁前駅で待っていたが「あれ?ひょっとして県庁の前で待っているのでは?」と考えた。

ほぼ二人は同時に考えた方に移動した。当然逢えなかった。

あきらめて家に帰ったら電話で話すことが出来て、どちらが間違えたかわからないけど、行き違いと言う事が話せて良かった。繋がって良かった。

今の人が聞くとめんどくさい時代だろうが楽しかった。

 

そんな僕もいろいろあったが、ちゃんと就職した。広告代理店の営業マンだ。

その頃はポケットベルが主流だ!ぴーぴーぴーなんてね。公衆電話に走る。

売った売った売りまくった^^おかげで独立まで出来た。

 

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https://www.ac-illust.com/

 

31歳の冬だ。僕は彼女と神戸市で暮らしていたが大きな災害が僕たちを襲った。

阪神淡路大震災。早朝の揺れは全ての情報をシャットダウンした。

電気もガスも水道も止まり、周りの事以外何も分からなかった。

 

すぐにまず彼女の親に電話をした。電話はお洒落な白に変わっていたが、有線だ。

彼女の親の安全を確認した後、僕も電話した。母の声を聞いて安心したが、途中で切れた。それ以後繋がる事はなかった。でも安全が確認出来ただけ幸せな方だった。

 家族の安全が確認できず、不安な日々を過ごした方が多くいたからだ。

本当に繋がってよかった。

 

独立した事業は倒産した。地震で取引先が甚大な被害だった。売り掛けの回収どころかこちらがお見舞いを持って行った程だ。誰も悪くない、仕方ない。

 

僕は別の取引先の社長に拾われた。そのころやっと普及しつつあった携帯電話のショップを経営している会社だ。auとかソフトバンクとかはまだ無い!ドコモとツーカーホンとデジタルホンだ。そこのショップの店長として再出発した。

 

安くしてくれると言うので人生で初めての携帯を、彼女の分と2台買った。

「ドコモDシリーズⅠ」

彼女と嬉しそうに繋げてみた。当時は部屋の中でも繋がるところと繋がらないところがあった。

 

キッチンの東はアンテナが立たなかった。トイレと玄関も全滅。寝室はすべてアンテナが立った。

ある日別々に出かけて、途中で落ち合うことになり始めて携帯を使って待ち合わせをした。当時の厚みは今の5倍はあったと思う。無理やりジーンズのポケットに入れた携帯が鳴った。出たら彼女と繋がった。

 

彼女は嬉しそうに言った「繋がったね」

 

 

今は僕が全ての機能を使えない程進化した「ケータイ」

でも、大切な人と繋がる以上の機能にはまだ出会っていない。

 

※今回小説調に書きましたが実話です。

じゃ、またね^^/

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