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マンション管理人.com

管理人をやりながら、世の中の色々を見ていきたい。

はてなブログ特別お題「ひとり飯」

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https://www.photo-ac.com/

2017.04.10

 

Netflix野武士のグルメお題「ひとり飯」

わたしの「ひとり飯」と言えば自動的に「ひとり飲み」がついてくる。

飲まない日はあったが、この10年でおそらく両手の指で足りるほどだろう。調子が悪い日なら、悪いなりの飲み方をすると言う次元にまで来ている。

 

さて、店選びだが「立ち飲み屋」「BAR」「バル」「小料理屋」の中から、その日の気分で選ぶ。総合居酒屋には一人では行かない。また今回はお題が「ひとり飯」なので、BARもはずす事となる。

 

立ち飲み屋も「飯」感は乏しい。となるとバルか小料理屋…50を重ねたわが身としては行きつけの小料理屋を覗いて、いっぱいで入れないような事があれば保険としての立ち位置がバルだろう。

 

わたしにとって、小料理屋の「ひとり飯(飲み)←以下ひとり飯と表現」は最早「道」である。柔道・剣道・「ひとり飯道」なのだ。

ひとり飯の良いところは、自分の価値観のみで事を進める事が出来るところだ。仮に相方と小料理屋に来ると、必ず「何が食べたい?」とお伺いを立てなければならない。

 

「ダイエットしているから、揚げ物はパス!」なんて言われた日には、大好きな揚げ物にはお目にかかれない。板さんから「おしょぶ~さん、アイナメの良いのが入ってますよ」なんて言われて、「じゃ、刺身と煮付けで」と言ったとたん「え~わたし焼いたのが食べたい!」と言われ、ちーん。

 

わたしのアイナメは煮付けと言う美学が、音をたてて崩れる事になる。また友人や会社の人といく時に、あまり同席をした事がない人物が入っていると、これがややこしい。

自分の箸で直接取り分けていいのやら、から揚げにレモンを振るときも一言かける。

冷やしトマトにいたっては…ああ考えただけでややこしい。

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https://www.photo-ac.com/

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しかし、ひとり飯ならわたしなりのひとり飯道を貫けばよいのだ。

まず、生ビールしか置いていない店には行かない。基本、瓶ビール派だが真夏日の仕事上がりに生を飲む事は稀にある程度なので、瓶しか置いていないお店はありである。

 

小料理屋の行きつけは三軒ほどもっており、通常使い・通常が休みの日に使う・接待・祝い事など高値使いの分けである。

 

通常使いの店はもう慣れたものだ。街に帳がおり、早めの一番か二番客で暖簾をくぐり入っていく。カウンターの外に瓶ビールを冷やしたショーケースがあるので、自分で開けてアサヒスーパードライを取り、上に置いてある栓抜きで「あらよっと」栓をぬく。

 

まず、ここで「道」の極意。席決めだ。ひとり飯は、なるべくなら他のお客様に挟まれてはならぬ!ここは非常に重要だ。カウンターの左端か右端を狙いとする。

挟まれると、両方から話題が耳に入って来てややこしい。また両隣とも話しかけてくるタイプの人と言う最悪ケースも考えられる。わたしのポテンシャルでは片方しか対応出来ない。

 

出来れば、左端を狙う。それはカスターセットの位置が各調味料を取るときに、すっと取れる位置にあるからだ。だが、右端は「ちょっとすみません」と前に座るお客様に声をかけないと取れない。しかし、自分の良いようにカスターセットの位置を変えるのは、「道」のタブーである。

 

さて、左端に座れたら「おしょぶ~さん、いつも自分でビールを抜いてもらってわるいわね」と美人女将が冷えたグラスを出してくれ、一杯目は酌をしてくれる。この「わるいわね」じゃないといけない。これが「すみません」では他人行儀で距離が遠いのだ。

 

瓶ビールの良いところは、品質が安定しているところだ。まぁ、小料理屋クラスでは考え難いが、生ビールはへたくそが入れるとぐっと味が落ちる。

ごくごく「ふ~!」仕事上がりに美人女将の酌で飲むビールはしびれるうまさだ。

 

そこへ板さんから、お通しが女将に手渡される。女将はわたしが魚に詳しいのを知っているので説明はしないが、必要なお客様にはする。今日は「まぐろのしぐれ煮」だ。

まず、お通しをちゃんと手作りする店に通いたい。ここからは贅沢なお願いだが、昨日の刺身用の魚は、このようにお通しや焼き・煮に回して刺身は本日入荷を出してほしい。

 

ただ、これについてはあくまで希望。刺身用の魚は保存をちゃんとやれば2日それなりの品質で刺身として食べれるので、そうされても文句はない。

まぐろのしぐれ煮をつつきながら、世間話のひとつも挟んでから「今日は刺身何がいいの?」なんて直球を投げる。

 

女将が答えるときもあるが、暇な時間帯ならおれの直球をドカベンよろしく、ズバッと!キャッチして板さんがうんちくを並べだす。この会話をちゃちゃを入れながら成立させるのが好きである。今の季節なら「花見鰈(はなみかれい)」や「桜鯛」なんて言葉が踊る。

 

別にそう言う種類の魚がいるわけではない。冬に産卵を終えた鰈が沿岸によって来るのを洒落で「花見鰈」と呼んでいる。産卵が終わっているので、実際は少し味が落ちる理屈だが、季節ものとして重宝される(不思議である)

 

一通り説明を聞いて、鯛のお刺身を霜降りと、皮を引いたものを半々に盛ってもらい、マコ鰈は煮つけをオーダーした。霜降りとは松葉造りとも呼ばれるが、鯛の刺身の皮だけに熱湯をかけて出す。食感の違いが楽しめる一品だ。

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そうしているうちに、別のお客様が入って来だす。そう大きくない店なので、総合居酒屋ほどうるさくならず、ちょうどひとり飯には頃合のよい喧騒感に包まれる。

ここらで、ぬる燗を注文する。冷酒の時は銘柄選びにも力が入るが、ぬる燗はお任せである。それより「道」として外せないのが、おちょこ選びだ。

 

竹で編まれた籠の中に、20は入っているだろうか?女将が「今日はどれになさいます」と持ってきてくれる。20はあってもいつもだいたい選ぶのは3つ程の中からと決まっているくせに、一通り見るから自分でもややこしい客だと思う。しかしこれが「道」なのだ。

 

やっとこさで決めて、ぬる燗を口に運ぶ頃にはマコ鰈が煮えてきた。白身を煮るときの上品な甘辛味は実に見事なもので、総合居酒屋や立ち飲みでは食せない一品である。

「幸せとはここに見つけたり!」と、ひざをぱっしっと叩いてしまい、他のお客様が不思議そうにわたしを見るのである。

 

いい頃合いである。明日が休みならここから本格飲みに入るが、仕事なので「女将、いつもの〆で」と頼むと、白ご飯・お味噌汁・漬物が出される。

「あ!そうだそうだ、ちょっとまっておしょぶ~さん」と言って女将が奥から「これ、家でわたしが炊いたやつだけど」と、いかなごのくぎ煮が出てきた。

 

板さんの腕は信頼しているし、いつも見事な料理の数々を食させてくれる…でも美人女将が家で炊いてきたのよ!と出されたくぎ煮が本日の一番美味しいものであったのは男の性であろう。

 

by おしょぶ~^^

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