2017.11.03
どうも、映画も好きだしドラマも良い!でも、最後は本に帰ってくるおしょぶ~^^/です。読書の秋…なんてベタな事を言うつもりはありませんが、これからの夜長…やっぱり読書でしょう。
◆よしもとばななさん
ばななさん一家なんですが、お父様が評論家・詩人の吉本隆明さん、お姉様は漫画家のハルノ宵子さんと言う、表現一家ですね。( ゚Д゚)すご!
さて、ばななさんで一番有名なのは「キッチン」か「TUGUMI」ではないでしょうか?なにせ1989年年間ベストセラーの総合1位が「TUGUMI」で、総合2位が「キッチン」と言うオバケ作家です^^
ただ今回おしょぶ~が読んだのは、「ごはんのことばかり100話とちょっと」です。
もちろんベストセラーを読むと言うのも楽しいのですが、わたしが大事にしているのは「縁があった」本です。
あくまでも例えばの話ですが、お目当ての文庫本を見つけて本屋さんの本棚から引き抜いたら、隣の本を落としてしまった…この場合おしょぶ~はお目当ての本は次回にして、落とした本を買います。
落としちゃったんで、他の方に買わすのは申し訳ないと言うのもありますが、そんな性格を分かっていて、読書の神様が落としたかもしれません(笑)
だからと言って、面白い本に当たるとは限りませんが^^
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◆はてなブログのお友達に頂きました
おしょぶ~は、はてなブログと言うブログサービスを使ってこのブログを書いています。はてなブログは他のブロガーさんと繋がりやすいシステムになっていまして、何人かのブロガーさんとお付き合いがあります(みなさんに感謝)
で、その中の「知的ブログ美人」の←美人と言う言葉を使うと、何故か怒られます(苦笑)ごめんなさい。ジョヴァンナさんと言うブロガーさんから頂いた本なのです。
わたしがブログを始めた理由から話すと長すぎて終わりません(笑)ので、省きますがブログをやらなければ、この本はわたしのところに届いておりません。
まさに縁があった本ですね^^
※ジョヴァンナさんのブログです↓
◆ごはんのことばかり100話とちょっと
ジャンルで言うと「エッセイ」ですね。そう書いてあったので間違いないです(笑)
ばななさんのお子さんが、2歳半~6歳になるまでに書いた食べ物にまつわるお話を集めた「エピソード集」です。書下ろしで連載ものではありません。
おしょぶ~は調理師ですので、食べ物全般興味があります。このエッセイは、食べ物を中心として何気ない普段の生活周りで、ばななさんが感じた事を書いています。
他の登場人物がしゃべる事はありますが、心の声は100%ばななさんの声です。
で、どんな中身かと言うと、ばななさんがこう説明しています。「食べ物にまつわる話をいつもならもつとふくらませて書くのだけれど、さっと書きたくてさっと書いたものばかり」…実はこの言葉102話、話がある中の102話目に書いてあってそれを読んで、おしょぶ~は本当に驚きました。
何を驚いたか?おしょぶ~は101話まで読み終わっています。いろんな話がすごく面白くて、感動したり・考えさせられたり・クスッと笑ったり…あの話がふくらませていない話なんだな~と驚いたのです。
じゃ、ふくらませたらどんな話に発展するんだろうと、思いました。才能とはこう言う事を言うんですね。すごく恥ずかしい話しですが、おしょぶ~も趣味で小説とか書いています。いつも上手く書けなくて、イラッとしているんですが…才能か…苦笑
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◆102話のうち、2話ざっくり紹介します
お料理の味とは不思議なもので、素材・鮮度・味つけだけで決まるわけではありません。誰とどんな理由で食べるのかとか・照明・匂い・食事にかける時間・会話の内容など…同じ料理でも味が変わるものです。
何で美味しいのか?と言う問いの答えで、真逆の話があったのでそれを紹介します。
もちろん本文通りではなく、おしょぶ~風にまとめます。
25話
四谷に「すし匠」と言うお寿司屋さんがあるそうです。友人とそこで散々食べて飲んで、ばななさんが酔っぱらった勢いで「なんでこんなに美味しいんですか?」と店主に聞いたそうです。
店主の説明は、「大きなシャリに新鮮なネタをたくさん盛るお寿司…それならわたしは、お刺身とごはんを分けて食べたい」
「カレーとインド料理は違うし、らーめんは中華料理じゃない。自分はネタとシャリが一体となって、さらにそれだけでひとつの料理として味がついている。それが大事な事だと思っている」
「今日、貴女が食べた量もいっぺんに出したら、食べられなかったでしょう。少しずついろいろな味を、良い順番に出すといつもまにか美味しくたくさん食べてしまう」
※文面はかなり変えていますが、こう言う内容の事をご主人は言ったそうです。なるほどな~と唸るプロの仕事のおいしさの話です。
74話
伊豆に「清乃」と言うお店があるそうです。
おしゃれじゃないし、高級な日本酒もないし焼いた鶏の皮もパリパリしていない…
でも、ものすごく幸せな気分なる居酒屋さんとの事。焼きそばも別に良いバラ肉を使っているわけでもなく、麺も普通でソースは粉末ソース!
ちょっとしょっぱくて、でもごはんのおかずではなく美味しすぎず、高級すぎず…でも毎日食べられる味。言わば昭和のお惣菜の味…一番あきない「抜け」のある味、毎日通える本当の理由は、グルメ雑誌になんか書いていない。
※この文面もかなり変えていますが、この「抜け」と言う表現は、ばななさんの言葉通りです。この「抜け」は肩の力が程よく抜けた料理仕事みたいな感じでしょうか?
25話の職人の味じゃなくて、そのお店の大将の味と言うところでしょうか^^
この二つのお話だけで、この本の良さを伝えるのはおしょぶ~には荷が重いですが、たくさん書いちゃうわけにはいかないので、興味が湧けばぜひ一度お読みください^^
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◆よしもとばななさんの作品