2017.10.13
※この記事はマンション管理人の新人さんか、マンション管理人の仕事に興味がある方が対象です。
どうも、現役マンション管理人おしょぶ~^^/です。
今回はマンション管理人から見た「消防設備点検」です。
この手の点検ものって、正直住民様は邪魔臭いと思っていますよね(苦笑)
特に過去にボヤも無いマンションがほとんどなわけで、危機感はマンションの経年劣化と共に薄れて行くみたいな(苦笑)
◆消防設備点検
マンション管理人がこの法律に無茶苦茶詳しい必要はありません。ザクッと知っていれば十分です。
消防法の下、いまお勤めの物件は「延べ面積1000㎡以上の非特定防火対象物で、消防長又は消防署長が指定したもの」と言う建物だと思います。
この場合、半年に一回の点検と3年に一回の点検結果報告が義務になっています。
※屋内階段(避難経路)が一つしかなければ、特定防火対象物になっています。その場合、報告義務が年一回になります。
ここまで知っていれば十分です。さて、記事はマンション管理人から見た「消防設備点検」と言う趣旨です。
◆賃貸マンションの消防設備点検(予備知識)
まず賃貸と分譲のマンション管理人では、この対応が大きく変わります。
多くの場合、点検は専門の業者に依頼すると思います。この点検の義務の運用は、分譲なら留守宅には入りません。
しかし、賃貸の場合契約を結ぶ時に多くの場合、点検時に不在の場合、事前告知=了承のもと入室に同意しているはずです。
この場合、管理会社か管理人が立会して点検業者が入ります。これは過去にも多くトラブルになっています。まず、住居者が部屋を借りる時に、そう言う契約になっている事を理解していない場合、入った事自体がトラブルになる例が多いです。
あとは、やはり家の中の金品が無くなったと言うクレームですね。わたしは賃貸マンションの管理人経験がありませんが、この辺りは十分住民と普段から話をつけておきたいですね。
スポンサーリンク
◆分譲マンションの消防設備点検
分譲マンション管理人は、上記のような心配はありません。不在なら入りませんから…この義務は、あくまで共有部分の消防設備点検であって、分譲宅内は努力義務の運用です。
ただね、もしも火災が…と言う事を考えれば、宅内点検率を上げたいところですね。
いまわたしの担当マンションは、半年に一回の点検日を2日設けています。
ある日に設定して、その宅内点検率が80%に達さない時は、不在宅にもう一度広報して、約2週間後ぐらいにもう一回やっています。
この二回宅内点検率を、限りなく100%に近づけるのが管理人の仕事かな?と思っています。
実は、点検を始める前に80%を行かない事を前提に業者には発注しますので、2日共おしょぶ~には日付がわかっています。
おしょぶ~のスタンスは、初日の80%クリアより2日間の合計が100%に近い事です。これ間違えて初日の80%クリアに拘る管理人が当社にもいますが…何故なら一回で済むので管理人も当日の段取り仕事が減りますからね。でもね、となると20%は未点検になります。
なら、2日で95%の方が実際の火災を考えれば安心だと思うので、わたしは2日でなるだけ多くの宅内点検が出来るようにフォローしています。
宅内点検は、住民様に時間の都合さへつけて頂ければ簡単なんです。業界で「あぶる」と言いますが、専門の機械で火災感知器に疑似的に火災を感知させ、ベルがちゃんとなって、わたしのマンション設備なら、各階の警報が鳴り・管理人室の警報が鳴り・セコムに自動通報されるかを見ます。
あと、ベランダの避難梯子がちゃんと動いて、その先に障害物が無いかの確認だけですから、すぐ終わります。
終わってしまえば、「な~んだ簡単!」みたいに住民様もなるのですが、とっかかりが邪魔臭く感じるのでしょうね^^;
つい先日、わたしのマンションが一回目をやったのですが約70%ぐらいでしたので、次でわたしの心の中の目標90%は行きそうです^^
いつも点検が平日だったので、理事会で(土)の点検を意見させて頂いた事が半年前にあったのですが、それで5%ほど宅内点検率が上がりました^^(土)点検は少し費用が上がるのですが、安全度が上がった方が良いですよね。
その意見を理事会が採用してくれたのは、嬉しかったですね。
これが管理費の収支が厳しくなっているマンションとかではこうは行きませんから、やっぱりすべて繋がっていると言う事ですね。
では^^/
スポンサーリンク
◆マンション管理人が読む本